めっきり朝夕の冷え込みが厳しくなった師走、釣りに行くと決めたにも関わらず寒さで行くのを止めようかと心も揺らぐ根性無しの今日この頃です。
しかぁーし、ハマチ祭りに参加したくて日本海の海況を睨めっこするも土日になると荒れる日本海に裏切られて3週間、ハマチ祭りじゃなくても魚が釣れりゃぁ「何処でも良いから浮きたい症候群」を癒すため、「
すいどうやのおやぢ」さんと私がゴムボタンデム出艇。
F-3さんの近所(近所と言っても隣の市ですが)にお住まいの「タカ」さんがカヤックで参戦です。
おやぢさんは菊の御紋手術で私より「何処でも良いから浮きたい症候群」を病んでおり、「お尻に優しいゴムボタンデムに行きますか」の寄せ餌に即バイト。
タカさんと私は前夜入りで、おやぢさんはカヤック無しで朝6時に現地入りした。
朝になると私達の他に、タンデムゴムボ1組とカヤック2艇が準備を始め、6時45分頃にタンデムゴムボが目を離している間に出艇した。
私達も準備を終え、先ずはタカさんが出艇し沖を目指します。
沖を目指します。
目指します。
凄い勢いで漕いでいます。
バッシャ バシャ漕いでいます。
飛沫を頭から被っています。(笑)
私達は先ずは湾内のステラポイントから私のビンビン玉とおやぢさんのジグを爆弾投下しますが御触りも無く、直ぐにタカさんを追って沖を目指します。
先ずは私のジグを銜えたワラサを回収しに「小太郎ポイント」に向います。
天気が良いせいか磯釣師が多く、小太郎ポイント近くの磯にも磯釣師が先乗りしているため邪魔にならない角度でゴムボを近づけて鯛ラバとジグを投下します。
しかし竿先に生命反応を感じる事も無く速い潮にあっというまに流されて「ここは何処」状態です。
カヤックで使っていた自作パラシュートアンカーをゴムボで使っていますが小さ過ぎますね。
互いに決断の早い(諦めが早いとも言う)私達は早々と小太郎ポイントを後にし、60mラインを探ると
「ガツ」「グゥーン」「グン」「グン」てな本日初アタリ。
おやぢ:「タモ」「タモ」
小太郎:「そんなに大きくないからタモはいらねぇよ」
おやぢ:「いや、坊主逃れの初アタリは大事にしないと」
てな会話中に上がってきたお魚は・・・・ESOです。(泣)
おやぢ:「良いなぁ」「俺なんかエソも釣れないよ」
カヤックのタカさんというと相変わらず沖を目指し、小太郎ポイントから更に沖に浮いていたタカさんだったが、更に更に沖に流されて黒潮を目指しているのではと思う程に遠くに離れていった。
漕いでいる様子が見受けられないタカさんの釣り方は、潮の流れに乗ったまま、ひたすらのったまま鯛ラバを落しているようだ。
やや心配になって電話をかけるが応答無し。
風も弱いし波も穏やかだから大丈夫だろうと激渋の湾外調査を続けるが、まったく異常なし。
湾外は大潮だというのに潮目も無く、釣れる気配がしない。
遠くに見える磯釣師の立て掛けられているタモは動かされること無く、磯換えを依頼したと思われる渡船だけが忙しく走り回っていた。
おやぢ:「なんでも沖に出りゃ釣れるってもんでもないんだよね」
「こんな日は魚も湾内に入ってるんだよ」
小太郎:「んじゃ、湾内調査に戻るかね」
おやぢ:「他人のブログじゃ起死回生でこんな鯛が釣れちゃいましたぁって
なるんだけどなぁ」
おやぢ:「良いなぁ、小太郎さんはエソが釣れたから」
小太郎:「エソはお土産にしないから坊主だっつぅの」
湾内に戻り、見栄も外聞も捨て鯛ラバサビキで探ります。
「クックッ」とアタリを感じ、ティップがピコンピコンと動きます。
巻き上げて見ると、「
ネンブツ鯛だぁ」。
鯛という文字が入っていても鯛とはあまりにも懸け離れた念仏鯛に別れを告げ、ステラポイントに場所を移して爆撃を開始。
「ガツ」「ガツ」「ガッ」と竿先が叩いています。
おやぢ:「今日、何匹目のエソ?」
小太郎:「いや、これは鯛の引きだよ」
おやぢ:「あまり引かなくなったぁ?」
上がってきたのはやや小振りだが正真正銘の真鯛です。
尾ヒレが傷付いているところを見ると生簀からの脱走兵だろう。
坊主逃れの40cmに達しない真鯛だが、暗黙のお約束となっている迷惑メール(画像)を仲間のF-3さん、zekiさん、このさんに大きさ(全長)を書かずに送らせて戴いた。(笑)
F-3さんから「立派な真鯛っすねぇ」とご返事を頂戴しましたが、申し訳ない。
立派なのは真鯛ではなく、大きく見える撮影法を心得ているおやぢさんでした。
再び同じ様なところを流していると、「ガツーン」「グーン」「グーン」と先程より強い引きです。
リールを巻きながら水中を覗き込むと見慣れない魚が・・・・チミは誰?。
なんと珍しい、大きなマトウダイです。
妻がインターネットで調理法を調べると、カワハギの様に肝醤油を造って刺身で食べると良いとの事。
帰宅後、さっそく刺身で食べましたが、カワハギよりメチャ美味いです。
カブト等は粗煮で食べましたが、身が絞まり過ぎており刺身の方が良い感じです。
おやぢさんは私にとって恵比寿様「漁業の神様」的存在で、彼と釣りに行くと私は釣れます。
ですが、おやぢ殿は
おやぢ:「やべぇ、まじ坊主くらいそう」
どうやら午後になってようやくの時合いのようです。
沖から戻ってきたタカさんも近くで釣っていたが、「釣れましたよぅ」とカヤック上で高々と持ち上げて見せた魚は50cmオーバーの真鯛。
鯛ラバで鯛を釣ったのは初めてとの事。
おめでとうございます。これで鯛ラバの虜ですね。
おやぢ:「マジやべぇ、坊主は俺だけかよぅ」
てな事を言ってますと、おやぢさんのロッドが大きく曲がっています。
おやぢ:「エソっぽいなぁ」
と言いながら上がってきた魚は30cmサイズの大きなイトヨリでした。
相変わらずお茶目なおやぢである。(笑)
2時40分までステラポイントで粘りましたが、タイムオーバー。
出艇場所に戻ると朝7時前に出艇されたタンデムゴムボの方が片付けをされていたので釣果を聞くと、「鯛が3枚釣れました」との事。
そこで、
小太郎:「悪気は無いが、釣り仲間として聞いてください」
「漁協から今は朝7時まで出ないでくれと
言われていますので協力して戴けないでしょうか」
お相手:『そうなんですか』『以前にも封鎖があったようですね』
『当然、守らしていただきます』
てなお願いをし気持ち良く承諾を戴いている最中(15時半頃)、紅葉マークを付けたワンボックスで休憩されていた人生の先輩が2馬力ボートを片付けるのかと思いきや「ブゥーン」と出艇されて行きました。