4月中旬の鹿島灘の水温だが例年はとっくに15~16℃に達し、少なくともアイナメが釣れ、時折、ワラサさえ釣れるのだが、今年はいまだ10~12℃と冷たく遊漁船釣果情報も更新されない事が多い。
そんな死海の様な海でも、暇と金を持て余したシルバーチームは釣りたくて仕方がない。
長老の船長は、「何か釣れんかね」「何か釣らしてくれんかね」とのたまふ。
そこで漁労長の私は考えた。
母港の那珂湊沖は水温10℃。親潮の上流となる福島沖は5~7℃と話にならん。
それなら黒潮(暖流)の最北端でもある銚子沖に少しでも近づいて釣ろう。
銚子近辺のルアー船情報ではワラサも上がっているようだ。
と言っても日帰りクルージングでは片道2.5時間以上はチト辛い。
てな訳で、今回も銚子沖の
Large rootに舵を切った。
先日、160頭のイルカが座礁した鉾田沖はベタ凪だったが、黒潮がぶつかっているだろうと思われる鹿島沖からウネリがあり、徐々に水温が上がってきた。
巡航20kn、約2時間かけた目的ポイントの
Large rootには4~5艇の遊漁船団がいた。
船名までは確認しなかったが、遊漁船の一艇には30人ほどの釣り客を乗せ、頻繁にポイント移動を繰り返していたが、誰も竿を曲げておらず到着早々に意気消沈である。
気になる水温は23.7℃と期待ほどではない。
それでも魚探が賑わうポイントに船を止め、私はスロジグをしゃくった。
他のものは先回の釣行でサバやハナダイに好調だったご当地の東北サビキと呼ばれる魚皮とフラッシャーを組み合わせたメバル仕掛けを落とした。
先ずは私のスロジグにきた。
ボトムから中層まで丁寧にしゃくると諦めかけた中層で急に重みを感じる。
残念ながら青物の強引な引きや真鯛の叩くような引きは楽しめないが、かなりの重たさと生命反応を感じる引きはそれなりの釣果を期待させた。
海面近くで顔を見せたのは尺越えの沖メバルだった。
その後も魚探で反応を探しながら
サビキやジグでぽつぽつと釣れ、時折、サビキ仕掛けに尺メバルが鈴生りで釣れる。
たかがメバルだが、流石に尺越えサイズは釣り甲斐、食べ甲斐がありそう。
10匹ほど釣れた頃、夕方に用事がある船長が引き揚げようと言い出した。
ジグでのメソッドが解ったと同時だっただけに後ろ髪が引かれる思いだったが、帰りも2時間以上のクルージングでは諦めが肝心。昼前には沖上がりとした。
今週末から12連休のGWに突入。
海況さえ良ければ毎日出艇の釣り三昧だが、先ずは近場でマコカレイ釣りからかな。
その後は外房を計画しているが、外房の平政マスターが開幕宣言をしてくれないと行っても仕方がない。
これも外房の水温次第だと思うが、これは神頼みしかないですね。