福井釣行20100516

小太郎

2010年05月17日 15:53

今週末は近場(でも片道1.5時間)の知多半島でぷかりぷかりでキスでも釣ろうと考えていると、「今週は釣りに行くの?」と妻からの問い掛け。「皆さんのブログではシーバス爆釣りって書いてあるよ」「貴方は行かないの?」って、行けと言わんばかりの問い掛けに、すいどうやのおやぢさん(ィヨコワケハンサムからホド遠い日々・・・)を誘って日曜日の日本海シーバス爆釣り釣行は計画された。
いつもの通り、日の出前到着の日帰り釣りでは体力がもたず、ドライブがてらの前のりの土曜日出発。
道中、土曜日に出陣したF-3さん(DIY kayak fishing)に電話で様子を聞くと、リリースするほど爆釣りで既に帰宅していると言う。

私(我が家)の釣行はキャンピングカーで出動し、その釣行はドライブ・キャンプ・を兼ねており、夫婦で釣りに出かける事が多い。
私の出艇中、妻は海辺の景色を堪能し、読書や昼寝、ワンコの散歩で時を楽しんでいる。今の時期、キャンピングカーで過ごすまったりとした時間も良いものですよ。
現地に着くと美しい海岸とベタ凪の海面が私を待っていた。



日曜日am04:00前、ドアを開け閉めする車の音で目を覚ます。
車のカーテンの隙間から見るとカヤックを積んだ車が一台。助手席に友人を乗せた「すいどうやのおやぢさん」の車である。なにやら薄明かりの下でベイトリールにPEラインを巻いている。夜も明けていなのに・・・。
外に出て挨拶すると、なにやら風を感じる。強い風が。海面を確認すると波は有るが・・・出れるような出られないような・・・。
明るくなるのを待って艤装にとりかかる。しかし、それなり風は強く波消しテトラの間から入って来るウネリはチト気にかかる。天気予報では風速6m。でも何とか行けそうと、「すいどうやのおやぢさん」を先頭に出艇し私が最後に漕ぎ出した。出艇場所から波消しテトラの間から外海にでると波は高く、漕ぎ続けないと艇が不安定で危険さえ感じ、又、風でカヤックが流される向きと潮流の向きが同方向で、強い風では釣りどころではないと考え、私のみ出艇場所に戻った。
陸から出艇した2艇を眺めると、定置網の目印旗と判別がつかないほど遠くに流されている。
漕ぎ戻ることも考えると私の体力では無理と、改めて考えさせられる海況であった。
一時間弱で2艇は戻り、釣果を聞くと流されるのが早く底がとれず釣りならないと言う。しかし、流石の「すいどうやのおやぢ」さんは条件が悪い海況にも関わらずサイズの良いガッシー君をゲットしている。
彼らの出艇中、私は地元のプレジャーボートから声をかけられた。
「やっぱり戻ってきましたか!」「私も風待ちですけど、10時には風が弱まり11時には陸風になりますのでベタ凪になりますよ」
って、3時間以上も・・・・場所移動も考えるが、同じ場所での爆釣り情報をムダにもできず風が治まるのを待った。



10時、風速4mと風は落ち着き波もあるが早朝とは比べ物にならない。待ちに待った出艇。誰でも釣れるであろう爆釣りシーバスが私達を待っている。ハズ
魚探が付いている私が水深を伝えながら先頭で進む。水深30~40m付近を「すいどうやのおやぢ」さんはジグで探る。私はインチクで探る。・・・・・・何も触らない。3艇がそれぞれに分かれて探る。
私はインチクを落とし続け飽きてきたその時、海底にインチクが届き巻き上げると同時にティップに大きくテンションがかかった。「ゲッツ!」心の中での叫びと同時にドラグ緩すぎで、巻いているが一方的にラインは出て行く。慌ててドラグを締める。締め過ぎる。勢いよくティップが海面に突き刺さる。無理に耐えるが・・・魚影も見えずしてフッと軽くなった。
皆にバラシを伝えるとジグではお触りもないと言い、全員が私と同じインチクに変える。
私は一人で45m以上の深場を探しながら移動するが反応が無いため、炎月のインチクからさ三重の餌屋(えさ吉)で買った650円のインチクにサビキをつなぎ海底に落とし早巻きすると、ギュイーンとインチクを引っ手繰られて合わせを入れるも何も、ひたすら耐えている状態となる。
暫くするとテンションは軽くなり巻き取れるようになった。巻き取ると巻かれまいとギューンと海底に向かって魚は突進する。その繰り返しが幾度も続き、シーバス釣りの楽しみを自分に刻み込んだ。
カヤック購入後、皆さんの真鯛や青物釣りでネットが小さくバラした記事を拝見し、折角釣り上げてもネットのせいで逃げられてもと購入したネットで掬ったシーバスは約55cmだった。やっとラバーネットに入魂。
小さなクーラーボックスにシーバスをUの字に突っ込み、無理矢理に蓋を閉めた。獲物が大きく過ぎて蓋が閉まらない。一度は言ってみたかったフレーズだが現実となった。(^^;

気が付くと出艇場所や皆からは遠く流され、仲間のカヤックが遥かかなたに見える。
これ以上に流されると戻るに辛く、「すいどうやのおやぢ」さんのところに漕ぎ戻る。「どうですかぁ~、釣れてますかぁ」と声を掛けると、「何も釣れないねぇ」との返事。そこで、「あのぅ、私、釣れちゃったんです」とクーラーボックスを開けて見せると、「凄いじゃん」「どの辺で、水深は・・」と聞かれながらその場で何気なくインチクを落とすと、ほぼ着底と同時にティップが海面に引き込まれた。



「すいどうやのおやぢ」さんの目の前で格闘は始まった。何だか先ほど自慢したシーバスと比べ物にならないほど力強く潜ろうとする。その力は引きに耐えられず、おもわず船べりにロッドが当たりそうになるほど力強い。海中を覗き込むと大きな白っぽい魚体が上がってくるのが見える。大きい。先程のより一段と大きい。
海面まで上がってきたシーバスは意外に大人しく、ネットに入れるためにロッドを天高く上げると魚体がカヤックにぶつかり「ゴンッ」と音がした。こんなでかい魚体がネットに収まってくれるのか心配しながら掬うと、尻尾はハミ出るが頭と身体は無事に収まった。当然、クーラーボックスには入らず股の間に収まった魚体を眺めながら息が上がっているのにようやく気が付く。
「すいどうやのおやぢ」さんは動画を撮って頂いてたようで、おなじみのボガとの両手持ちで記念撮影。至福の一瞬だった。私のカヤックに貼ってあるメジャーテープは60cmしかなく、「すいどうやのおやぢ」さんに測ってもらうと70cmオーバーとの事。実はシーバスを釣ったのも初めてで、70cmオーバーなんて人生初の大物である。絵に描いたようなビギナーズラックである。



折角釣り上げた大物を腐らすわけにはいかず、キャンピングカーの冷蔵庫に入れるために一旦戻ります。海上から妻に電話して、「もしもしぃー、大きいの釣っちゃったんだけど冷蔵庫に入れたいのでビニール袋はあるぅ?」「メッチャでっかいのでゴミ袋ぐらいのが良いんだけどぉ♪」と伝えると、ホントかなぁって感じで『探してみるわ』との返事で電話は切れた。
出艇場所に漕ぎ戻ると、妻は股の間に横たわる魚体を指差し「それ?」。カヤックから降りてクーラーボックスの魚体も見せると一緒になって喜んでくれた。カヤックフィッシングを始めてからの貧果に同情気味だったが、その妻が一番ホッとし喜んでくれた。

陸から沖を見ると、自分の直ぐ横で釣られた大物にスイッチが入り、遥か彼方まで遠くに行っているのが見える。
時間も早いので再度出艇し、40mラインを流すと20cmぐらいのガッシー君が釣れた。私的には20cmは十分にお持ち帰りサイズだが、皆さんのブログではリリ-スサイズとの事で海に放すが、魚体は海面にポカリと浮き流されて行く。
気になり暫く見ていたが、回復しそうにもなく浮いている。回収してよく見ると腸のようなものが飛び出ている。浅場のガッシー君は良いが、水深40m辺りのガッシー君は急な水圧解放に耐えられないようだ。当然、お持ち帰りとなる。マハタやキジハタ狙いでインチクや鯛ラバを落とすと全てガッシー君が上がってくる。大物ゲッツ後にて大き目のガッシー君でも喜べないので納竿とした。



釣りの結果としては、シーバス2匹ゲッツ・バラシ3匹、ガッシー君6匹で、私としては大漁である。
帰宅後、シーバスを調理したが魚体が大きく苦労した。あまりにも大きな魚のお持ち帰りも考え物ですね。
大物シーバスならお持ち帰りは2匹が限度かな。なんちゃって、今日だけは言わせてください。♪


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