福井釣行20100522

小太郎

2010年05月23日 18:42

先週のシーバスゲッチュが忘れられず、今週も行ってしまった。
シーバスの次は是非とも青物でブリかワラサ狙い。まっ、ハマチの数釣りでも我慢しよう(調子に乗りすぎ)と、今週もすいどうやのおやぢさん(ィヨコワケハンサムからホド遠い日々・・・)を誘い行き先を検討するが、さてさて何処に行けば大物青物が釣れるやらで悩み考えた。
そうだ福井の海を荒らしまわっている海賊団ならブリの居場所も知っているだろうと、キャプテンKAZ(ゴムボPIRATES)のお世話になった。キャプテンKAZも団員と検討を重ね、シーバスポイントから遠く離れ、さらに遠く・・・・遠すぎだっつうの。

いつもは土曜の昼間にのんびり出発し、出艇ポイント確認などを済まして熟睡後、日曜の夜明けを待つが、今回は土曜日の釣行にておっさんには辛い強行スケジュールとなった。
私は高速道路休日割引のため金曜23時過ぎに出発した。我が家から福井釣行なら片道1.5~2.0時間だが、3時間ちかくかかっての移動。現地に着いたのは朝の2時半。キャプテンKAZに何時に起きるのかと聞くと4時だと言う。1時間ちょっとしか寝られない・・・・疲れそう。(^^;

携帯電話のアラームで、目覚め車の窓から外を見ると23時まで仕事をしていたという「すいどうやのおやぢさん」が友人の車で到着していた。その友人は先週の釣行でもご一緒した仲である。
車外に出て海賊団の皆さんと挨拶し、「すいどうやのおやぢさん」の車に行くとカヤックが積まれていない。話を聞くと友人のシットイン(フォールディングカヤック)でタンデムとの事。
出艇スロープの位置を考慮し駐車位置を変更しようと、寝呆けた状態で車をバックさせると「ガンッ」と衝撃が・・・。夜明け前からやってしまいました。ゴムボPIRATESの一員の車に・・・今から楽しもうと言う時にケチをつけてしまいました。互いにキャプテンKAZを介して知っている仲ですから、弁償のお話をさせて戴いて出艇の準備に取り掛かった。

艤装を終え、大海原を見ながらキャプテンKAZにポイントを聞くと、遠~くに見える船のずぅ~と沖の向こうらしい。手漕ぎのカヤックでは瞬時にして無理と解る説明であった。(泣)
ゴムボ2馬力2艇とFRP2馬力1艇。私達のカヤック2艇と名古屋から来たと言うハリケーンカヤックス フェニックス140アングラー(だと思う・・・それにしてもカッコイイ)がそれぞれ出艇し、海賊団は右方向の沖に。我々カヤックは岬が見える先の左方向の沖に向かって艇を進めた。キャプテンKAZは海上の別れ際に「気が向いたら来てください」と言ってエンジンの回転を上げた。・・・だから無理だっつぅの。

出艇から水深20mぐらいの根が漕いでも漕いでも続き、小魚狙いなら良いが何しろ私達はブリ狙い。と言ってもブリがどれ位の水深にいるかも知らないが、ジグやインチクを使うなら40m以上だろうとジギング乗り合い船団の近くまで漕ぎ進んだ。私は青物狙いと言いながら、密かに真鯛も狙っておりインチクをメインに使い、もう一本のロッドには鯛ラバをセット。



魚探のフィッシュマークが乱舞しているのを見てはインチク爆撃でやや早巻きチェック。異常なし。タンデムカヤックの後を追いポイント移動する。近くに寄り釣果を問うとお触りさえ無いと言う。
すると私のロッドが曲がった。インチクを落として巻き上げると同時に引っ手繰られた感じで、リールを巻くと負けじと抵抗する。しかし海底から10mぐらいまでは頑張って抵抗してくるが、その後は素直に上がってきた。水中を覗き込むと、アオハタが上がってくるのが見えた。32cmの綺麗なアオハタだ。



すいどうやのおやぢさんと浮くのは3度目だが、何故か彼の近くで釣れる事が多々ある。先週の70cmシーバスも釣れない愚痴を近寄って喋っている最中に釣れた。彼の釣果は芳しくないが、私にとって彼は七福神の一人で鯛を抱えて釣竿を持った漁業の神様「恵比須」様だ。

先ずはアオハタを釣って坊主逃れ。
恵比寿様と別れ深場を探っていると、先程より大きなアタリがあり高級魚のキジハタ36cmが釣れた。皆さんのブログを拝見し、美味しそうなキジハタ料理がアップされており、私の釣りたい魚種の1・2位を争っている。私の中で真鯛は高級魚としてのナンバーワンだがキジハタは美味しい魚としてのナンバーワンである。沖でしか釣れない魚を釣る。カヤックフィッシングを始めて良かったと思う一時である。



午前9時頃、やや海面が荒れてきた。天気予報では昼から風が出るといっていたが・・・。
沖に出ると潮風のせいか口の中が苦くなり喉が渇く。ペットボトルのお茶を飲む。当然、生理現象でオチッコをしたくなる。我慢するが限界が来る。今回は特に岸から遠く沖に出ているため、一旦戻って沖まで漕ぎ戻るのも億劫になる。が、生理現象には勝てず陸を目指した。しかし余りにも遠くまで漕ぎ出したため出艇場所が解らない。小さい漁村風景が続く陸は変わり映えがせず、目印になるであろう我が家のキャンピングカーも遠すぎて見えず、近くに浮いていた仲間に聞いても「あっちだよ」「いやもう少し左方向だ」と確定しない。
出艇して直ぐに振り返って景色を記憶に残せば良いのだが、カヤックで真後ろを向くためにはカヤックの向きも変えなければならず、また沖に居るであろう獲物に集中しつい確認し忘れる。
漕ぎ戻っていると、再出艇したであろう海賊団員のゴムボに出会い出艇場所方向を確信した。釣果を聞くとカレイが釣れたとの事。またFRP2馬力の方は80cmの真鯛が釣れたとの事。流石は2馬力でカヤックの倍以上も沖にでて釣った成果だ。それにしても驚きである。

陸に上がりトイレを済ませると、超軽くて船足が速いフェニックス140が戻ってきた。話を聞くと、先週の釣行の帰りに私と高速で擦れ違い、ブログのコメントに書き込んだとの事。私にもコメントの記憶があり、話は盛り上がり一気に距離は縮まった。



釣果を聞くと、青物が釣れたと言う。クーラーボックスを見せて戴くと大きく横たわる青物は紛れもなく鰤かワラサである。何センチまでがワラサか知らないが、良い魚体であることは私でも解った。
私達と同じような所で釣っていたが腕の差がでたようだ。私個人的にはカヤックの差やフェニックス140のロッドホルダーに輝くステラなどの高級タックルのせいだと言いたいが、残念ながら幾度も通いポイントを知っている知識とジギングテクニックの差と言わざるしかない。

ついでにクーラーボックスの魚を〆た。根魚系ってクーラーボックスの中でいつまでも生きてます。凄い生命力だといつも感心するが、美味しく頂戴するため適当にだがスロープで魚を〆ていると、FRP2馬力が戻ってきた。
大鯛を見せて欲しいと頼むとクーラーボックスに入らないので、メンバーのゴムボに預けてきたと言う。
後に見せて戴いたが、真鯛の美しさは微塵もなく、まるで作り物のような魚体で赤い魚ではなく赤黒い、もしくは背中がこげ茶色でお腹が白色の厳つい顔をした真鯛だ。でも自分で釣ってみたい。いづれは釣れるであろう。

私は沖の荒れ始めを考え、再出艇をやめた。すると今日も夜から仕事だと言う「すいどうやのおやぢ」さんタンデム艇が戻ってきた。



戻りながら根らしきところを見つけ、ホウボウが釣れたとの事。小さいクーラーボックスに良いサイズの美味しそうなホウボウが3匹入っていた。シーバス祭りで大きなクーラーボックス購入が話題になっているが、彼らには無縁の話題らしい。(笑)

艤装を解き片付けを終え、ゴムボPIRATESの皆さんに別れを告げ帰路についた。
国定公園の海岸沿いは景色も素晴らしく見惚れてしまうが、高速道路のインターを目指す道路はありふれた田舎道で眠気を誘う。高速道路に入ると更にありふれた景色で一時間しか寝てない私に睡魔が襲い掛かる。一番近いサービスエリアに入った。助手席の妻が察し、「寝てないもんね」「ナビを自宅にセットしてくれれば私が運転するよ」と申し出てくれた。本来なら一人で釣りに来て一人で運転して帰るわけですから、感謝感謝である。
キャンピングカーのベッドは寝不足の身体には程好く揺れ、あっというまに寝入ってしまう。目覚めたら自宅近くのインターだった。

帰宅後、カヤックや艤装品を水洗いしキジハタの刺身を造った。



頭を落としたアオハタは後日の食材として冷凍ストッカーへ。キジハタは刺身にして晩酌の肴になったが、「うっまぁーい!」と思わず口に出た。三枚に下ろす際に気がついたが、魚体に触っても魚臭くない。鮎のようなキュウリの様な香りがする。刺身は程好く脂がのっていて味がある。高級魚と言われる意味が理解できる。
是非とも再び釣りたい魚である。美味しいキジハタのせいで夫婦とも飲みすぎた夜であった。


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